データサイエンティスト検定リテラシーレベルの取り方|年3回CBT・G検定との違い・文系でも合格できる勉強法

データサイエンティスト検定™ リテラシーレベル(DS検定® ★)

受験資格

なし
年齢・学歴・職種・実務経験すべて不問

難易度


合格率38〜66%。IT知識ゼロからでも挑戦できる入門〜中級レベル

勉強時間の目安

50〜150時間
IT経験者は15〜50時間・未経験者は100〜150時間が目安

合格率

38〜66%(第1〜10回)
第10回(2025年6月):44%。回ごとのばらつきに注意

試験頻度・受験料

年3回(3・6・11月)・CBT方式
一般10,000円(税抜)・学生5,000円・大学会員4,000円

DX人材・就活需要

★★
Di-Lite推奨資格。DXパスポート取得・就活・転職でのアピールに

データ活用・AI活用が企業の競争力を左右する時代に、「データサイエンティストの見習いレベルの知識と実務能力」を証明できる入門資格として注目されているのがデータサイエンティスト検定™ リテラシーレベル(DS検定® ★)です。一般社団法人データサイエンティスト協会が実施するこの検定は、データサイエンス力・データエンジニアリング力・ビジネス力の3分野を横断的に問う試験として、文系・理系を問わず多くのビジネスパーソン・学生が受験しています。

受験資格なし・CBT方式で年3回受験できる取り組みやすさと、デジタルリテラシー協議会(Di-Lite)が推奨するDXパスポート対象資格としての社会的評価から、データサイエンスへのキャリアの第一歩として最もおすすめできる資格のひとつです。

目次

DS検定とはどんな資格か

DS検定の正式名称は「データサイエンティスト検定™ リテラシーレベル」で、★(ひとつ星)マークが付くことから「DS検定★」とも呼ばれます。一般社団法人データサイエンティスト協会が定める「スキルチェックリスト」の「アシスタント・データサイエンティスト(見習いレベル:★)」の範囲と、文部科学省・経済産業省が推進する「数理・データサイエンス・AI教育(リテラシーレベル)のモデルカリキュラム」を統合した内容が出題されます。

DS検定に合格することで「データサイエンティストとして活動するための基礎的な実務知識と能力を持つ人材」として認定されます。2021年の第1回から継続的に開催されており、データ活用・AI人材育成の文脈で企業・大学・官公庁での団体受験が増加しています。

Di-Liteとは?DXパスポートとの関係

DS検定合格者は、経済産業省がオブザーブするデジタルリテラシー推進連携組織「Di-Lite(デジタルリテラシー協議会)」が発行する「DXパスポート」のオープンバッジを取得できます。DXパスポートは、ITパスポート試験・G検定・DS検定の3資格のうち2つ以上に合格した人に発行される「デジタル人材としての総合的な証明」バッジです。

DXパスポートの段階 取得条件
DXパスポート★(ブロンズ) ITパスポート・G検定・DS検定のうち2資格に合格
DXパスポート★★(シルバー) ITパスポート・G検定・DS検定の全3資格に合格
DXパスポート★★★(ゴールド) 上記3資格に加え統計検定2級に合格

DS検定単体でも十分なアピール力がありますが、ITパスポートやG検定と組み合わせてDXパスポートを取得することで、デジタル人材としての証明がさらに強化されます。

試験の基本情報

項目 内容
試験形式 CBT方式(全国の指定試験会場でPC受験)・選択式
問題数・時間 100問・100分(1問あたり1分が目安)
合格基準 総合得点率および各分野での一定の得点(詳細は非公表)
試験頻度 年3回(3月・6月・11月)
試験期間 各回約2〜3週間の期間内で希望日を選択
受験料(税抜) 一般:10,000円 / 学生:5,000円 / 大学会員:4,000円
申込方法 データサイエンティスト協会マイページからオンライン申込(個人・団体)
合格発表 試験実施から約1〜2ヶ月後(マイページから確認)
合格特典 オープンバッジ発行(SNS・ポートフォリオへの掲載可)
主催 一般社団法人データサイエンティスト協会

2026年度 試験日程

回次 試験期間 個人申込期間 団体申込期間
第12回 2026年3月7日(土)〜3月22日(日) 2026年1月19日〜2月27日 2026年1月19日〜2月20日
第13回 2026年6月6日(土)〜6月21日(日) 2026年4月20日〜5月22日 2026年4月20日〜5月15日
第14回(予定) 2026年11月頃 2026年9〜10月頃 同左

試験期間内であれば自分の都合に合わせて受験日を自由に選べます。週末・土曜日の人気会場は早めに埋まるため、申込開始後できるだけ早めに予約することをおすすめします。日程変更は試験日の3日前まで可能ですが、別の試験回への変更はできません。

出題範囲:3分野100問

分野 主な出題内容 問題数の目安
データサイエンス力 統計学の基礎(記述統計・推測統計・確率)・機械学習の概念・データ分析手法・モデル評価 約40問
データエンジニアリング力 データ収集・加工・格納・SQLの基礎・ITインフラ・セキュリティ・プログラミング基礎 約40問
ビジネス力 データ活用戦略・AI倫理・個人情報保護・DXの概念・プロジェクトマネジメントの基礎 約20問

問題数の比率は公式に明示されていませんが、概ねデータサイエンス力とデータエンジニアリング力が各4割、ビジネス力が2割とされています。試験終了直後にCBT会場のPCから3分野および総合の得点率が印刷された速報紙が出力されるため、合格発表前に自分の出来を確認できます。

出題の基準となる「スキルチェックリスト」は定期的に改訂されます。受験前に必ずデータサイエンティスト協会の公式サイトで最新版(現行:ver.5)を確認し、最新シラバスに対応した教材で学習しましょう。

合格率の実態:回ごとのばらつきに注意

回次 試験時期 合格率
第10回 2025年6月 44%
第1〜8回 平均 2021年〜2024年 38〜66%(回ごとに変動)

DS検定の合格率は回ごとに38〜66%と大きく変動しています。同じ学習量でも問題の難易度により合否が変わる可能性があるため、「一発合格を確実にしたい」という場合は余裕を持った学習量を確保することが重要です。なお、合格基準(最低得点ライン)は公式には明確に公表されていませんが、おおむね総合正答率70%程度が目安とされています。

他のデータ・AI系資格との比較

資格 DS検定 G検定(JDLA) 統計検定2級 E資格(JDLA)
主な対象者 DS初学者・ビジネスパーソン AI活用を目指すビジネス人材 統計的分析ができる人材 AIを実装するエンジニア
難易度 中級(★★★) 中級(★★★) 中〜上級(★★★★) 上級(★★★★)
合格率 38〜66% 65〜79% 約48% 約68〜70%
試験内容の特徴 DS力・エンジニアリング力・ビジネス力の3分野 AI概念・倫理・社会応用 数理統計・仮説検定 数式・実装レベルの深い理解
受験資格 なし なし なし JDLA認定プログラム修了
受験料 10,000円(税抜) 13,200円(税込) 約7,000円 33,000円(税込)
DXパスポート 対象 対象 ゴールドの追加条件 対象外

DS検定で開けるキャリア・活用シーン

就職・転職活動でのデータ活用人材としてのアピール

IT企業・コンサルティングファーム・金融機関・製造業・小売業など、DX推進を重視する企業の採用活動において、DS検定合格は「データを扱う基礎的な素養を持つ人材」として客観的に証明できます。特に非エンジニア職(マーケティング・企画・経営管理)へのDX人材枠での就職・転職でアピール力を発揮します。

社内のDX推進・データ活用担当として

企業のDX推進部門・データ活用推進チームでの活動において、DS検定合格はデータリテラシーの証明として社内評価や役割拡大につながります。団体受験を推進する企業も増えており、社内でのDS検定取得がキャリアアップの評価軸になるケースも出ています。

データサイエンティストへのキャリアチェンジの第一歩

未経験からデータサイエンティストを目指す方にとって、DS検定は「学習の方向性の確認」と「市場へのアピール」の両面で有効な出発点です。DS検定合格後に統計検定2級・E資格・基本情報技術者試験などへとステップアップすることで、本格的なデータサイエンティストへのキャリアパスが開けます。

学生の就活・インターンシップでの差別化

理系・文系を問わず、大学生・専門学校生が就職活動でのアピール材料としてDS検定を取得するケースが増えています。データサイエンス教育に力を入れる大学では「大学会員」として割引受験料(4,000円税抜)が適用されるケースもあります。

難易度と学習の進め方

DS検定は「データサイエンス力・データエンジニアリング力・ビジネス力」の3分野を横断的に問うため、どれか1分野に特化した知識だけでは合格が難しいという特性があります。IT経験者はデータエンジニアリング力で、数学・統計の知識がある方はデータサイエンス力で得点源を作りやすい一方、苦手な分野で足を引っ張られないバランスの良い学習が重要です。

受験者の背景 勉強時間の目安 得意・苦手の傾向
IT業界・エンジニア経験あり 15〜50時間 エンジニアリング分野は得点源に。統計・ML概念は補強が必要
文系ビジネスパーソン・統計知識あり 50〜80時間 ビジネス・DS力は得意。エンジニアリング(SQL・インフラ)を重点学習
完全未経験・データ初学者 100〜150時間 3分野すべてをゼロから学ぶ必要あり。公式リファレンスブックを精読

合格のための学習戦略

公式リファレンスブックが学習の核心

DS検定の公式教材「最短突破 データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)公式リファレンスブック 第3版」(技術評論社)は試験対策の必読書です。スキルチェックリストver.5に対応した最新版を使用しましょう。全体を一読して概要をつかみ、理解が浅いテーマを重点的に復習するサイクルが効果的です。

1問1分のペース感覚を過去問で習得する

DS検定は100問を100分で解くため、1問あたり平均1分というタイトな時間配分が必要です。わからない問題に時間をかけすぎず、迷ったら次に進んで後から見直す戦略が重要です。公式サイトで公開されている模擬問題や市販の問題集で本番のペース感覚を身につけましょう。

データエンジニアリング力(SQL・インフラ)は文系の最大の壁

文系出身者が最も苦手とするのがデータエンジニアリング分野です。SQLの基本操作(SELECT・WHERE・JOIN・GROUP BY)・データベースの概念・ネットワークの基礎・セキュリティの基本知識など、IT用語・概念を幅広く押さえる必要があります。SQLに不慣れな場合は、無料のSQL学習サービス(SQLZoo等)で実際に手を動かすことが理解を早めます。

ビジネス力とAI倫理は法改正をキャッチアップ

ビジネス力分野では個人情報保護法・AI倫理指針・DXに関連する法規制も出題されます。近年はAIの社会実装が急速に進んでいることから、最新の法改正・政府のAI政策(AI戦略・AI安全性に関するガイドライン等)への理解も問われることがあります。試験直前に最新動向を確認することが差をつけるポイントです。

よくある質問

Q. G検定とDS検定はどちらを先に取るべきですか?

目的によって異なります。「AI・ディープラーニングのビジネス活用の知識を広く学びたい」ならG検定が先に適しています。「データサイエンティストとして実務的なDS力・エンジニアリング力・ビジネス力を体系的に学びたい」ならDS検定が先に向いています。両方取得することでDXパスポートも取得でき、デジタル人材としての証明が最大化されます。どちらから始めるかよりも、両方取得することが最終目標として推奨されます。

Q. 文系出身でも合格できますか?

合格している方が多くいます。データエンジニアリング分野のSQL・インフラ知識が文系出身者には馴染みが薄いですが、試験レベルはITの基礎知識として問われる内容なので、公式テキストで丁寧に学べば対応できます。ビジネス力分野は文系出身者の強みになる領域です。

Q. 合格後に更新は必要ですか?

DS検定に更新制度はありません。一度合格すれば資格は有効です。ただしスキルチェックリストは定期的に改訂されるため、合格後も最新のカリキュラムを確認し、自主的な学習継続が実務上の価値維持につながります。

まとめ

データサイエンティスト検定(DS検定)リテラシーレベルは、データサイエンス・AI活用時代のビジネスパーソンが「データを扱える人材」として自分を証明できる、取り組みやすい入門〜中級の民間資格です。受験資格なし・年3回のCBT試験・一般10,000円(税抜)と受けやすく、DXパスポートの取得要件にもなっているため、デジタル人材としてのキャリアの起点として最適な資格といえます。

まずは公式リファレンスブックで全体を把握し、自分の弱い分野を中心に学習計画を立てましょう。次回の第13回試験は2026年6月6日〜21日で申込受付中です。データサイエンティスト協会の公式サイト(datascientist.or.jp)で最新情報を確認して申込んでください。

目次