生命保険募集人の資格とは?一般課程試験の内容と専門課程・TLCまでの流れ

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この記事を書いた人資格建築家の運営者・けいしー。行政書士・宅建士・第二種電気工事士・建設業経理士2級など10の資格を取得。試験日や合格率などは、試験団体の公式情報で確認して掲載しています。運営者情報

生命保険募集人資格(一般課程〜大学課程)

受験資格

保険会社・代理店への所属が必要
所属会社での研修を受けてから受験する。個人では受験不可

難易度(一般課程)

★
試験は40分。基礎知識が中心で、研修とテキストで準備できる

勉強時間の目安

一般:数日 / 専門:1〜2週間 / 大学:1科目2週間〜1ヶ月
一般的な目安。会社の研修とテキストが学習の中心

合格基準

70点または60点(課程により異なる)
合格率は公表されていない

試験・受験料

CBT方式・毎月実施・2,500円
全国約140都市。受験手数料のほかデジタルブック代が必要

生保業界での需要

★★★
生命保険を販売する人に必要。保険会社・代理店・銀行窓口で求められる

生命保険の提案・販売を行う人に必要なのが生命保険募集人資格です。生命保険の募集(勧誘・販売)を行うには、保険業法に基づく募集人の登録・届出が必要で、生命保険業界ではその前提として、生命保険協会の一般課程試験に合格することを求めています。生命保険会社の営業職員はもちろん、保険代理店・銀行の窓口販売担当者など、生命保険に関わる業務に就く人は必ず取得が必要な、業界必須の業務要件型資格です。

一般課程試験は生命保険の基礎知識を問う試験で、営業職員は入社後約3か月の研修を経て受験します。合格率は公表されていません。その後、専門課程・変額保険販売資格・応用課程・大学課程と段階的にステップアップすることで、より高度な保険商品を取り扱い、顧客への専門的なアドバイスができる募集人としてのキャリアが広がります。

目次

生命保険募集人資格とはどんな資格か

生命保険募集人とは、保険業法第2条第19項に定められた「生命保険会社等のために保険契約の締結の代理または媒介を行う者」のことです。一般の方に生命保険を販売・提案するためには、保険会社または保険代理店に所属した上で、一般課程試験に合格し、募集人としての登録・届出を済ませる必要があります(登録・届出は保険業法、一般課程試験は業界共通の教育制度にもとづくものです)。

一般社団法人生命保険協会が実施する業界共通試験(CBT方式)は、一般課程→専門課程→応用課程→大学課程という4段階の課程構成になっています。専門課程に合格すると変額保険販売資格・外貨建保険販売資格を受験でき、上位の課程では称号が付与されます。

重要:個人では受験できない

生命保険募集人試験は個人での直接申込ができません。必ず以下の条件を満たした上で受験する必要があります。

条件 内容
所属要件 生命保険会社または保険代理店に所属(雇用または委託契約)していること
研修要件 一般課程・専門課程・変額保険販売資格・外貨建保険販売資格は、各保険会社での研修が受験の要件
申込方法 職員は保険会社経由・代理店はCBT申込システムから直接申込(保険会社との調整が必要な場合あり)

これから保険業界で働くことを検討している方は、生命保険会社・保険代理店・銀行(保険販売窓口)などに就職・入社した後に会社のサポートを受けながら取得する流れになります。

4段階の課程構成:一般→専門→応用→大学

課程 称号 対象者・取扱業務 試験時間 年間受験可能回数 受験手数料
一般課程 なし(募集人登録の前提資格) 生命保険募集人として基本的な保険販売を行う 40分 制限なし 2,500円
専門課程 ライフ・コンサルタント(LC) 一般課程合格後。より幅広い保険相談・提案が可能 80分 年3回まで 2,500円
変額保険販売資格 —(変額保険の販売に必要) 専門課程合格が要件。変額保険(投資型保険)の販売に必要な専門知識 40分 年3回まで 2,500円
応用課程 シニア・ライフ・コンサルタント(SLC) ファイナンシャル・プランニングに必要な全般的知識 80分 年3回まで 2,500円
大学課程 トータル・ライフ・コンサルタント〔生命保険協会認定FP〕(TLC) 全6科目に合格し、一定の条件を満たすとTLC称号 1科目80分 1科目年2回まで 2,500円/科目

合格基準は課程によって70点または60点です。受験手数料のほか、申込時にテキストのデジタルブック代(課程により数十円〜千円未満)も必要です。所属する保険会社によって、受験時期や受験できる回数が異なる場合があります。

出典:生命保険協会「業界共通教育課程」「CBT試験概要」「令和8年度 受験手数料・デジタルブック代 一覧」「代理店様向けFAQ」(確認日:2026年10月8日)

一般課程試験の詳細

試験の概要

項目 内容
試験形式 CBT方式(パソコンで解答)
試験時間 40分
合格基準 協会の合格基準は70点または60点(課程により異なる)
合格率 公表されていない
試験会場 全国約140都市(プロメトリック社が手配した会場)
実施頻度 毎月実施(土日祝・年末年始を除く)
結果 スコアレポートで点数がわかる。合否は試験の3営業日以降に所属の生命保険会社で確認
受験手数料 2,500円(+デジタルブック代)
主催 一般社団法人生命保険協会(委託実施:プロメトリック株式会社)

出題内容

分野 主な内容
生命保険の基礎知識 生命保険の仕組み・種類(定期・終身・養老保険等)・保険料の計算原理
保険契約の流れ 申込・告知・審査・承諾・保険証券・契約の変更・失効・解約
募集人のルールと法令 保険業法・募集人が守るべき行為規範・適合性原則・禁止行為
保険金の支払い 保険金・給付金の種類・請求手続き・支払い要件・不支払いケース
税務・社会保険との関連 生命保険料控除の基礎・生命保険と社会保険の補完関係

専門課程・変額保険販売資格・応用課程の特徴

専門課程試験(LC称号)

一般課程合格後に受験できる次のステップです。一般課程より幅広く深い保険知識が問われ、より複雑な保険提案・相談に対応できる「ライフ・コンサルタント(LC)」の称号が得られます。試験時間は80分・年3回まで受験できます。

変額保険販売資格試験

変額保険(保険料を株式・債券等で運用し、保険金・解約返戻金が運用成績に連動する保険商品)を販売するために必要な資格です。専門課程の合格が要件で、試験時間40分・年3回まで受験できます。変額保険は値動きリスクがある商品のため、投資信託等の基礎知識・説明義務・適合性確認に関する出題が中心です。

応用課程試験

ファイナンシャル・プランニングに必要な全般的知識を学ぶ課程で、ライフプランニング・税務・相続・資産運用など、顧客のトータルな資産設計を支援するための知識が問われます。合格すると「シニア・ライフ・コンサルタント(SLC)」の称号が得られます。試験時間80分・年3回まで受験できます。

大学課程(TLC:トータル・ライフ・コンサルタント)

大学課程は、生命保険とその関連知識をより専門的なレベルで学ぶ課程です。全6科目の試験があり、全科目に合格して一定の条件を満たすと「トータル・ライフ・コンサルタント〔生命保険協会認定FP〕(TLC)」の称号が授与されます。

試験は5〜6月・9〜10月・1〜2月に実施され、1科目あたり年2回まで受験できます。科目合格制度があるため、順次科目をクリアしていくことができます。TLC取得者は生命保険協会認定FPとして外部公表が可能で、顧客への高度な信頼性の証明になります。

資格の有効期限と注意事項

事項 内容
退職時の扱い 保険会社・代理店を退職(廃業)すると、募集人の登録はなくなる
転職時の注意 転職先でも生命保険販売業務に就く場合は、転職先で改めて登録手続きが必要。過去の合格を使えるかどうかには期間などの条件があるため、転職先の会社に確認する
外貨建保険販売資格など 廃業すると無効になり、再登録には試験の合格と登録をもう一度行う必要がある(協会の資料による)
法令違反 保険業法違反があると、登録の取消しなどの処分を受けることがある

生命保険募集人資格で開けるキャリア

生命保険会社の営業職員

生命保険会社の営業職員(保険外交員)として個人・法人顧客に対して生命保険の提案・販売を行うキャリアの入り口が一般課程資格です。専門課程・応用課程・大学課程(TLC)と上位資格を取得していくことで、より高度な保険設計・資産運用提案ができる上級アドバイザーとしてのキャリアパスが開けます。

保険代理店・乗合代理店

複数の保険会社の商品を取り扱う乗合代理店で働くには生命保険募集人資格が必須です。保険代理店は独立性が高く、自分のペースで顧客開拓・提案ができる働き方として近年注目されています。複数社の商品を扱えるため、顧客ニーズに合った最適な商品を提案できる強みがあります。

銀行・証券会社の窓口販売担当

銀行や証券会社の窓口で生命保険を販売するポジション(窓販担当)でも生命保険募集人資格が必要です。特に銀行では高齢の顧客への資産運用提案の一環として保険販売が重要な業務になっており、FP資格と組み合わせた総合的な資産相談担当として活躍できます。

FPとの組み合わせで総合的な金融アドバイザーへ

大学課程(TLC)の学習内容はFP2級・FP1級と大きく重複しており、TLC取得者がFP技能士も取得することで、「保険の専門家かつFP」として顧客に対する総合的な資産設計サービスを提供できる金融アドバイザーとしての差別化が可能です。

合格のための学習戦略

一般課程:研修とテキストで基礎を固める

一般課程は生命保険の基礎知識を問う試験です。会社の研修とテキスト(デジタルブック)で学び、会社から配布される問題集などで繰り返し練習するのが基本の対策です。

専門課程・変額保険:2週間の集中学習で対応

専門課程は一般課程より広い範囲の保険知識と法令が出題されます。変額保険販売資格と同時期に受験することが多いため、両試験を並行して対策するのが一般的です。会社支給テキストの精読と問題演習を1〜2週間ほど続けるのが一般的な準備です。

大学課程:6科目を1〜2科目ずつ計画的に取得

大学課程は6科目あり、各科目独立して合格できる科目合格制があります。一度に全科目受験しようとせず、まず得意科目から着実に合格を積み上げる戦略が有効です。TLC取得を最終目標として、計画的に全科目合格を目指しましょう。

よくある質問

Q. 保険会社に就職する前に試験を受けておくことはできますか?

できません。生命保険募集人試験は所属保険会社・代理店を通じた申込が必要であり、個人での受験申込はできません。保険会社に内定・入社後、会社の基礎研修を受講した上で受験する流れになります。なお、内定後から研修が始まる場合もあるため、内定先の会社に確認してください。

Q. 転職した場合、前の会社で取得した資格はどうなりますか?

退職すると募集人の登録はなくなります。過去の試験の合格を次の会社で使えるかどうかは、退職からの期間などの条件で変わるため、転職先の保険会社・代理店に確認してください。なお、外貨建保険販売資格などは、廃業すると無効になり、試験の合格と登録をもう一度行う必要があります。

Q. 損害保険募集人との違いは何ですか?

生命保険募集人は生命保険(死亡保険・医療保険・年金保険等)の販売に必要な資格で、損害保険募集人は損害保険(自動車保険・火災保険・傷害保険等)の販売に必要な別の資格です。試験の実施団体も異なり(損害保険は日本損害保険協会)、生損保を両方扱う代理店では両方の資格が必要です。

まとめ

生命保険募集人資格は、生命保険を販売するために必要な資格です。一般課程は40分・受験手数料2,500円の試験で、保険会社・代理店に就職後の研修を経て受験します(合格率は公表されていません)。

その後は専門課程→変額保険販売資格→応用課程→大学課程(TLC)と段階的にステップアップすることで、より高度な保険・金融のアドバイスができる専門家としてのキャリアを構築できます。保険業界でのキャリアを目指す方は、まず就職先の保険会社・代理店の研修制度を確認し、入社後すみやかに一般課程合格を目指しましょう。

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資格建築家の運営者。行政書士・宅地建物取引士・第二種電気工事士・建設業経理士2級・日商簿記2級など10の資格を取得。建設・不動産業界でプロジェクトマネジメントや企画開発に携わる。自分の受験経験と、試験実施団体の公式情報をもとに、資格選びと勉強の進め方を解説しています。

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