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建設業経理士2級を受けようと思ったとき、まず気になるのが「どのくらい勉強すればいいのか」です。この記事は、2027年(令和9年)3月の試験を目指す社会人に向けて、勉強時間の考え方と、試験日から逆算したスケジュールをまとめました。
結論:勉強時間は、簿記の知識があるかどうかで大きく変わります。日商簿記2級を持っている運営者は、約2週間・合計10時間ほどで1回で合格しました。簿記の知識が無い方は、建設業経理士の前に簿記の基礎から始めるのがおすすめです。申込は2026年11月10日(火)からなので、まずは自分がどちらに当てはまるかを確認してください。
建設業経理士2級の試験日程(2027年3月の回)
| 回 | 2026年度(令和8年度)下期・第40回 |
| 申込期間 | 2026年11月10日(火)〜12月10日(木) |
| 試験日 | 2027年(令和9年)3月14日(日) |
| 試験時間(2級) | 14:40〜16:40(120分) |
| 合格発表 | 2027年5月14日(金) |
| 受験料(税込) | 7,120円 |
| 受験資格 | なし(誰でも受験できる) |
出典:建設業経理検定 R8下期試験(確認日:2026年10月18日)
申込は12月10日(木)までです。試験の3か月前に締め切られるので、勉強を始める前に申し込んでおくと安心です。
ほかの試験の日程は資格カレンダーで、試験の全体像(難易度・合格率・経審での評価)は建設業経理士とは?2級の難易度・合格率・試験日と経審での評価で紹介しています。
勉強時間は「簿記の知識があるか」で決まる
建設業経理士2級は、日商簿記と同じ「簿記」の考え方の上に、建設業ならではの勘定科目や工事原価の計算が乗った試験です。そのため、簿記をすでに学んだ人にとっては「違う所を覚え直す」試験になり、簿記が初めての人にとっては「簿記そのものを一から学ぶ」試験になります。
| 今の状態 | やること | 勉強時間の考え方 |
|---|---|---|
| 日商簿記2級を持っている | 建設業独自の論点と過去問 | 短く済む(運営者は約10時間) |
| 日商簿記3級まで | 工業簿記・原価計算の考え方を固めてから建設業の論点へ | 2級の工業簿記に当たる部分の分、長くなる |
| 簿記の知識が無い | 簿記の基礎(仕訳・帳簿)から | 簿記の基礎を身につける時間が加わる |
試験団体は2級の勉強時間の目安を公表していません。ネットでは「〇〇時間」という数字も見かけますが、前提(簿記の経験)によって大きく変わるため、この記事では数字を言い切らず、自分の状態に合わせて計画する方法を紹介します。
簿記2級を持っている人の場合:運営者は約10時間で合格
運営者は日商簿記2級(2023年3月合格)のあと、2025年(令和7年)9月の第37回で建設業経理士2級を受け、1回で合格しました。この回の2級の合格率は32.2%で、近年では低めの回です。
- 勉強を始めた時期:試験の約2週間前
- 合計時間:10時間ほど
- 平日:朝と帰りの通勤電車(各30分)で、ネットの論点解説サイトを読む
- 試験前日:約3時間かけて、公式サイトの過去問を1回分解く(7割くらいの出来)
- 教材費:0円(解説サイトと公式の過去問だけ)



勘定科目の違いや進行基準は最初は戸惑うけど、基本的な考え方は同じなので難しくはなかったです。工事原価の計算などは、簿記2級の工業簿記の考え方が活きました。
前日に解いた過去問の論点が本番でも出たので、手応えはあったそうです。ただし、10時間は「簿記2級の知識があり、直前の過去問演習がうまくはまった」一例です。不安な方は、次の章のように過去問を2〜3回分解ける余裕を持って始めると安心です。
簿記の知識が無い人の場合:先に簿記の基礎から
運営者の考えは「簿記2級を持っていない人は、先に簿記2級を取るのがおすすめ」です。建設業経理士2級の問題は、仕訳や原価計算ができることを前提に、建設業ならではの勘定科目で出題されるためです。
進め方は、大きく2つあります。
- 日商簿記から始める:日商簿記3級→2級と進んでから、建設業経理士2級を受ける。簿記2級は建設業以外の経理の仕事にも使える
- 建設業経理士2級を直接目指す:建設業経理士2級のテキストで、簿記の基礎から学ぶ。建設会社の経理に就きたいなど、目標がはっきりしている人向け
どちらが向いているかは、簿記2級と建設業経理士2級はどっちが難しい?で、難易度・合格率・取る順番を比べています。日商簿記の勉強法は日商簿記は転職に有利?2級取得で経理未経験転職を目指す社会人のための完全ガイドをご覧ください。
簿記が初めての方が3月の試験に間に合わせたい場合は、申込締切の12月10日の時点で「仕訳が一通りできるか」を目安にしてください。難しそうなら、無理に3月の回を受けず、次の9月の回(1級・2級は年2回)を目標にする方法もあります。
2027年3月14日から逆算した独学スケジュール
簿記2級を持っている人を想定した、余裕のある例です。運営者の約2週間よりも長めにとっています。簿記の基礎から始める人は、この前に簿記の学習期間を足してください。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 2026年11月10日〜12月10日 | 申込(締切を過ぎると3月の回は受けられない) |
| 2027年1月〜2月上旬 | 建設業独自の勘定科目と工事原価計算を一通り読む(通勤時間などのスキマ時間で) |
| 2月中旬〜3月上旬 | 過去問を大問ごとに解く。間違えた論点はテキストや解説に戻る |
| 試験の1〜2週間前 | 時間を計って、過去問を1回分ずつ通しで解く(120分) |
| 3月14日(日) | 試験。2級は14:40から |
働きながら勉強するなら、平日はスキマ時間に「読む」、休日にまとまった時間をとって「解く」と分けると続けやすくなります。運営者も平日は通勤時間に読み、前日にまとめて過去問を解きました。
建設業経理で新しく覚えること
簿記を学んだ人が新しく覚えるのは、主に次の2つです。
- 建設業ならではの勘定科目:一般の簿記の「売上高」は「完成工事高」、「売掛金」は「完成工事未収入金」のように、名前が変わる科目がある
- 工事ごとの原価計算:工事(現場)ごとに材料費・労務費・外注費・経費を集めて原価を計算する。簿記2級の工業簿記の考え方が使える
勘定科目の対応は【リンク予定:建設業会計の勘定科目を簿記と比べて理解する】で詳しく紹介します。
過去問の使い方
建設業経理検定の公式サイトでは、2級の過去の試験問題と解答用紙が公開されています(2026年10月18日時点で第34回〜第39回の6回分)。ただし、公式は模範解答を作っていないため、答え合わせや解説は市販の過去問題集で確認する必要があります(出典:建設業経理検定 過去の試験問題、確認日:2026年10月18日)。
【要確認:書籍のボックス】ネットスクール『建設業経理士2級 出題パターンと解き方 過去問題集&テキスト』27年3月・27年9月試験用。ISBN・ASINを出版社の公式ページで確認してから、Amazonのリンク(https://www.amazon.co.jp/dp/<ASIN>?tag=kawakit0308-22)を入れる。運営者は使っていないため「定番の過去問題集」として紹介し、体験のようには書かない
過去問の集め方・解く順番は【リンク予定:建設業経理士2級の過去問の使い方】でまとめます。
独学で足りる人・講座を考えたほうがよい人
- 独学で足りやすい人:日商簿記2級を持っている、または工業簿記・原価計算を一通り学んだ人。運営者のように、解説サイトと過去問だけで受かることもある
- 講座を考えたほうがよい人:簿記が初めてで、何から読めばよいかわからない人。質問できる相手がいない人。スケジュールを自分で管理するのが苦手な人
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よくある質問
Q. 簿記2級を持っていれば、本当に10時間で受かりますか?
運営者は約10時間で受かりましたが、誰でも同じとは限りません。簿記2級から時間がたっている場合や、工業簿記が苦手だった場合は、もっと時間がかかると考えて、過去問を何回分か解ける余裕を持って始めてください。
Q. 3月と9月、どちらの回を受けるのがよいですか?
1級・2級は3月と9月の年2回です。直近では3月の回の合格率が9月の回より10ポイント以上高い傾向がありますが(2025年(令和7年)3月の第36回47.2%、2026年(令和8年)3月の第38回47.5%)、理由は公式に示されておらず、次も同じとは限りません。準備が間に合う回を選ぶのがおすすめです(出典:建設業経理検定 過去の実施状況、確認日:2026年10月18日)。
Q. いきなり2級を受けてもいいですか?
受験資格は無いので、3級を受けずに2級から受けられます。簿記の知識が無い場合は、簿記の基礎から学ぶ時間を見込んでください。
まとめ
建設業経理士2級の勉強時間は、簿記の知識があるかどうかで大きく変わります。簿記2級を持っている人は、建設業独自の論点と過去問に絞れば短い時間で合格を目指せます。簿記が初めての人は、簿記の基礎から始めましょう。
2027年(令和9年)3月14日の試験を受けるなら、申込は2026年11月10日〜12月10日です。まずは申込期間を確認して、スケジュールを立てるところから始めてください。
関連記事:建設業経理士とは?2級の難易度・合格率・試験日と経審での評価/簿記2級と建設業経理士2級はどっちが難しい?/日商簿記は転職に有利?/資格カレンダー
